その島に

その島に、未来の道を。

長崎県・小値賀町の離島が抱える「情報格差」という課題に、
私たち、にんじんネットソリューションズは”オール無線”という技術で挑みます。

「都市と同じ」が、ここにはない。
離島が抱える、見えない壁。

美しい海、豊かな自然、そして温かい人々。多くの魅力にあふれる小値賀町。
しかし、二次離島である納島・大島には、都市では当たり前となった高速通信環境がありませんでした。
それは単に「インターネットが遅い」という問題ではなく、暮らしの様々な場面で「見えない壁」を生み出していました。

医療・福祉の壁

本土の専門医によるオンライン診療が受けられない。最新のIoT見守りサービスが導入できない。

教育・文化の壁

GIGAスクール構想で整備されたタブレットを十分に活用できない。都市部の子供と同じオンライン学習の機会が得られない。

産業・経済の壁

島の特産品を販売するECサイトが運営できない。スマート漁業など、生産性を高める新技術が導入できない。

その「できない」を、技術で「できる」に。

海底ケーブルの敷設には、億円単位の莫大な費用と長い年月がかかります。世帯数の少ない離島では、経済合理性の観点からこれまで実現が困難でした。
しかし、私たちは諦めませんでした。長年培ってきた地域限定の無線ネットワーク構築のノウハウを生かし、ついに最適解にたどり着きます。

それが、「マイクロ無線」「地域BWA」を組み合わせた、”オール無線”によるブロードバンド整備計画です。

本島 ⇔ 離島

マイクロ無線

島と島の間を、光ファイバーに匹敵する超高速回線で結びます。

離島内

地域BWA

島に建てた基地局から、各ご家庭へ電波を届けます。

小値賀島の風景

PICK UP / 特集記事

この挑戦の全貌を、3つのテーマでさらに詳しくご紹介します。

【技術編】
なぜ”オール無線”が最適解だったのか?

コスト、安定性、そして未来への拡張性。私たちが「無線」にこだわった理由と、それを実現した核心技術を、図解を交えてエンジニアが徹底解説します。

【住民サービス編】
「ちかまるネット」で変わる、これからの島の暮らし

「お孫さんとビデオ通話ができた!」そんな喜びの声を、一つでも多く。工事不要で始められる手軽なサービス内容と、島の皆様に寄り添う料金プラン、安心のサポート体制をご紹介します。

【未来展望編】
通信基盤が拓く、スマートアイランドへの道

インターネットは、ゴールではなくスタートライン。防災、医療、教育、産業…この通信基盤を活用して描く、小値賀町の新しい未来図「地域DX構想」の全貌を公開します。

【技術編】なぜ”オール無線”が最適解だったのか?

小値賀町の二次離島、納島と大島へのブロードバンド整備。私たちは、海底ケーブルではなく「マイクロ無線」と「地域BWA」を組み合わせた”オール無線”という方式を選択しました。ここでは、その技術的な背景と、なぜこの方式が離島の課題解決における最適解だったのかを、図解を交えながらエンジニアが徹底解説します。

比較:海底ケーブル vs オール無線

離島にインターネットを届けるには、海底に光ファイバーケーブルを敷設する方法が一般的です。しかし、この方法には大きな課題がありました。

海底ケーブルオール無線(今回採用)
初期費用億円単位海底ケーブルの約1/10規模
工期数年単位数ヶ月単位
メンテナンス・特殊な船舶や潜水士が必要
・一度断線すると復旧に多大な時間と費用が発生
・無線機の交換で迅速に対応可能
・遠隔監視で異常を24時間把握
災害への強さ・地震や海底火山の活動で断線リスク・アンテナの向きを自動調整
・複数の経路で冗長化も可能

特に、世帯数の限られる離島において、海底ケーブルのコストは経済的に見合いませんでした。そこで私たちは、圧倒的なコストパフォーマンスと、離島の環境に適した運用性を誇る「オール無線」方式に活路を見出したのです。

ネットワーク構成の全貌

小値賀本島から、各ご家庭まで。リレー形式で高速通信を届けます。

小値賀本島
光回線インターネット

本島側マイクロ無線

離島側マイクロ無線及び地域BWA

各家庭の専用端末

核心技術①:島と島を繋ぐ大動脈「マイクロ無線」

空に光ファイバーを架けるような技術、それがマイクロ無線です。地上に設置したパラボラアンテナ間で、見通しの良い海上空間を利用して超高速通信を実現します。今回の計画の、まさに大動脈となる部分です。

  • 光ファイバーに匹敵する速度
    最大10Gbpsの通信速度は、大容量の動画コンテンツも瞬時に送受信できるレベルです。
  • 過酷な環境でも揺るがない安定性
    潮風、豪雨、台風。離島の厳しい自然環境を想定し、風雨や設備の揺れに強い設計の機器を採用。アンテナの向きを自動で最適化し、常に最高の通信状態を維持します。納島・大島で実施した実証実験では、梅雨や台風の時期でも99%以上の高い稼働率を記録し、その有効性が証明されました。

核心技術②:島内を網羅する生活回線「地域BWA」

マイクロ無線が「大動脈」なら、地域BWAは各家庭に血液を送り届ける「毛細血管」です。携帯電話の4G/LTE技術を地域限定で利用するこの仕組みは、住民の皆様の使いやすさを第一に考えた選択です。

  • 島中をカバーする広いエリア
    公民館や分校に設置した基地局から、半径1〜2kmの広い範囲に電波が届きます。少ない設備で効率的に島全体をカバーできます。
  • 工事不要、コンセントに挿すだけ
    「申し込みから数日後、届いた箱を開けて、コンセントに挿す」。たったそれだけで、あなたの家がWi-Fiスポットに。面倒な工事や設定は一切不要です。
  • 全国で証明された信頼性
    この技術は、全国の自治体でGIGAスクール構想の通信網や、高齢者の見守りサービス、観光地のWi-Fi整備などに多数の導入実績があり、その信頼性は折り紙付きです。

【住民サービス編】「ちかまるネット」で変わる、これからの島の暮らし

「ちかまるネット」は、単なるインターネットサービスではありません。人と人、島と世界をつなぎ、小値賀町の暮らしをより豊かで、安心なものにするための架け橋です。ここでは、具体的なサービス内容と、それによって実現する新しい島の暮らしをご紹介します。

高速インターネットが、こんな「嬉しい」を届けます。

CASE 1:離れて暮らす、お孫さんの成長をいつでもそばに。

これまでは音声通話だけだった、お孫さんとの時間。これからは、いつでもクリアな映像で顔を見ながら話せます。「大きくなったね」「今度はいつ帰ってくるの?」スマートフォンの画面越しに、家族の絆がもっと深まります。

CASE 2:島の宝を、オンラインで全国へ。

丹精込めて作った野菜や、近海で獲れた新鮮な魚介類。これまでは島内や近隣への販売が中心でした。安定した高速通信があれば、オンラインショップを開設し、その魅力を写真や動画で発信して、全国の食卓へ届けることも夢ではありません。

CASE 3:島の子供たちに、都市と同じ教育の機会を。

GIGAスクール構想で整備されたタブレットも、通信環境がなければ宝の持ち腐れです。「ちかまるネット」があれば、高画質なオンライン教材を使った学習や、本土の学校との交流授業も可能に。子供たちの可能性を、島のどこにいても最大限に引き出します。

よくあるご質問 (Q&A)

Q. 本当に工事は要らないの?

A. はい、ご家庭での工事は一切不要です。当社からお送りするホームルーターの電源コードをコンセントに挿し、簡単な初期設定をしていただくだけで、すぐにWi-Fiが使えるようになります。

Q. 速度はどれくらい出ますか?

A. 通信速度は下り最大110Mbps/上り最大10Mbpsのベストエフォート型サービスです。動画の視聴やビデオ通話なども快適にご利用いただけますが、通信環境や回線の混雑状況によって速度は変動します。

Q. 故障したり、使い方が分からなかったら?

A. 私たち、にんじんネットソリューションズが責任を持ってサポートします。お電話やLINEでのご相談はもちろん、必要に応じてスタッフがご自宅まで訪問し、対面で対応させていただきますのでご安心ください。

Q. 支払い方法は?

A. 口座振替またはクレジットカードでのお支払いに対応しております。お申し込み時にご希望の方法をお選びいただけます。

【未来展望編】通信基盤が拓く、スマートアイランドへの道

今回整備した高速通信基盤は、ゴールではありません。それは、小値賀町の新しい未来を描くための、大きなキャンバスを手に入れたということです。このキャンバスの上に、私たちは町の皆様と共に、テクノロジーを活用した豊かで安全な「スマートアイランド」の未来図を描いていきます。

分野別DX:広がる4つの可能性

① 防災DX:災害情報を、瞬時に、確実に届ける命綱

台風の接近時、これまでは役場の方が船で島に渡り、避難を呼びかけていました。これからは、本島から遠隔で、全島のスピーカーと全住民のスマートフォンに、一斉に、そして確実に避難情報を届けることができます。風雨が強まる前に、安全な避難を完了できる。その安心感は何物にも代えがたい価値です。

  • 防災無線のIP化:音声が届きにくかった場所にもクリアな情報を伝達
  • 緊急情報プッシュ通知:個人のスマホに直接、避難指示などを配信
  • 河川・港湾の遠隔監視:危険な場所に近づくことなく、リアルタイムに状況を把握

② 医療・福祉DX:島にいながら、専門医の診察を。

「持病の経過観察で、これまでは数ヶ月に一度、船に乗って本土の病院まで行っていました。これからは、島の公民館で、画面越しに専門の先生に診てもらえる。体力的にも、経済的にも、本当に助かります。」そんな住民の方の声が、私たちの原動力です。

  • オンライン診療:本土の専門医による遠隔診断で、島民の健康をサポート
  • IoT見守りサービス:高齢者宅のセンサーが室温や人の動きを感知し、異常があれば家族やヘルパーに自動通知
  • 福祉タクシー配車アプリ:通院や買い物に不可欠な移動手段を、スマホで簡単に予約

③ 産業DX:島の宝を、テクノロジーで輝かせる。

漁場の水温や塩分濃度をリアルタイムでデータ化。これまでベテラン漁師の「勘」に頼っていたポイント選定を、データが後押しします。若手の漁師でも効率的に漁獲量を上げることが可能になり、後継者育成にも繋がります。農業では、ドローンが農地を撮影・分析し、作物の生育状況に合わせた最適な施肥や水やりを提案します。

  • スマート漁業:漁場センサーデータとAI解析による漁獲量予測
  • スマート農業:ドローンによる生育管理と、土壌センサーによる自動水やり
  • 特産品ECサイト:高画質な写真や動画で、島の産物の魅力を全国に発信

④ 観光・交流DX:新たな関係人口を創出する。

小値賀町の本当の魅力は、美しい風景だけではありません。そこに流れる、ゆったりとした時間そのものです。船上からの4Kライブカメラは、島を訪れる前の期待感を高め、ワーケーションを考える人には「ここで仕事がしたい」と思わせるきっかけになります。島の暮らしを体験できるVRコンテンツは、島を離れた人がいつでも故郷に帰れる心の拠り所にもなります。

  • 4K船上ライブカメラ:運航状況の提供と、島の景色のリアルタイム配信
  • ワーケーション環境整備:高速Wi-Fiを備えた快適なワークスペースを提供
  • VR/AR観光コンテンツ:島の歴史や文化を、仮想現実で没入体験

スマートアイランドへのロードマップ

Phase 1 : 基盤整備

〜2025年

まずは、島民の誰もが、いつでも、どこでも、安定してインターネットに繋がる環境を。生活と安全の基盤を確立します。

  • 全島ブロードバンド化
  • 防災スピーカー連携
  • 船上ライブカメラ

Phase 2 : 公共サービスDX

〜2027年

その基盤の上で、行政サービスや医療、教育といった、生活に不可欠な公共サービスの質を、都市部と遜色ないレベルまで引き上げます。

  • オンライン診療支援
  • IoT見守りサービス
  • オンライン学習環境拡充

Phase 3 : 産業・文化DX

2028年〜

そして、島の経済を活性化させ、新たな交流を創出します。テクノロジーを、島の魅力をさらに輝かせるための力にします。

  • スマート農林水産業
  • ワーケーション推進
  • VR/AR観光コンテンツ

島の未来を、共に創るパートナーとして

私たちは、機材を設置して終わり、ではありません。
地域の課題に深く寄り添い、技術という道具を使って、そこに住む人々の夢を形にするパートナーです。
定期的な勉強会の開催や、サポート窓口の充実を図り、デジタルが苦手な方でも安心して使える環境を維持します。

この通信基盤というキャンバスに、どんな素晴らしい未来を描けるか。それは、これからの町の皆様との対話の中にあります。
にんじんネットソリューションズは、これからも小値賀町の皆様と共に、その未来を創造していきます。

 

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